１．エプソンラップトップ概要

　１９８７年１２月セイコーエプソンより発売された、ＮＥＣ製ＣＰＵ　Ｖ３０　１０ＭＨｚ搭載の１６ビット、白液晶バックライト付きラップトップパソコン、ＮＥＣ９８互換機です。自作ベーシックプログラムではパソコン通信に対し速度的に限界があった為、ドットプリンターＶＰ−５００と共に１９８９年１月に購入しました。

　その後フロッピィーディスクドライブ利用ではワープロ使用が遅いため、２ＭＢのＲＡＭをＬスロットに増設しました。これはＲＡＭディスクとして使用し、仮名漢字変換の高速化を計りました。
　さらに白黒の液晶画面表示では不満となり、１４インチカラーディスプレーを購入、パソコン通信に対し３００ボーでは遅い為２４００ボーモデムを購入、さらにＦＭ音源ボードＦＭ１−Ｌを増設しました。

　この機種のバッテリーは過熱問題が発生し、無料交換されます。しかし交換されたバッテリーも劣化し、電力不足で液晶の表示が出来なくなった為自作電池に交換しました。

　このパソコンで作動させたＯＳはＭＳ−ＤＯＳ等です。プログラムを自作する時代は終わり市販のプログラムでパソコン通信、ワープロ、ゲーム機として使いました。パソピアとはＲＳ−２３２Ｃで繋ぎ一部のパソピアで作成したプログラムを移植しました。現在このパソコンは母のワープロ練習機として使われています。
 

２．パソコン仕様

部品名	詳　細
型番	PC-286L-STD-N
CPU	μPD70116相当品　10MHz
ROM	BIOS 96KB
RAM	640KB
VRAM	テキスト用VRAM12KB   グラフィク用VRAM256KB
LCD装置	640x400ドット　白液晶
テキスト表示	80文字×25行/20行、40文字×25行/20行、    カラー8色
グラフィック表示	640ライン×400ドット2画面 　640ライン×200ドット4画面   4096色中16色
漢字表示	ＪＩＳ第一水準、第二水準漢字ROM標準装備(16×16ドット)   ＪＩＳ第一水準漢字 2965字   ＪＩＳ第二水準漢字 3384字   ＪＩＳ非漢字      　524字   その他の漢字　      814字   ユーザー定義文字  　188字
FDD	3.5インチ　2基内蔵　1M/640KB
増設ＲＡＭボード	メルコ　EMP-2000L 2MB
ＦＭ音源ボード	八戸ファームウエア　FM1-L   ６重和音(FM3,PSG3)８オクターブ
ディスプレー	三菱  XC1498C 640x400ドット
プリンター	エプソン　VP-500
モデム	アイワ　PV-A2400MNP

３．ベンチマーク結果

　ＰＣ−２８６Ｌ，ＰＣ−４８６ＭＶと他の機種とを比べてみました。

 

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