東芝パソピア(PA7010)

マイナーなパソコンでした
量販店に山積みされ安く売られていたのを見たことがあります
私にとっては忘れ難く今でも愛着を持っています

1.東芝パソピア概要

 1982年東芝より発売された、ザイログ社Z80A搭載の8ビットパソコンです。1986年、このパソコン本体とディスプレーアダプタを友人より譲り受けました。しかしテレビ受像器を利用する環境では使用に耐える状況ではありませんでした。またこのパソコンは汎用ソフトが少なく、自分でベーシックプログラムを組めないと使えない代物でした。
  その後パソピアのオプション装置として、16KB RAMパック、漢字ROMパック、OA−BASIC ROMパックを購入しました。さらに周辺機器として、2Dミニフロッピーディスクユニット、640*200ラインファインカラーディスプレー、ドットプリンター、全二重300ボーモデム等を購入しました。

 オペレーションシステムはT−DISK−BASIC、OA−DISK−BASIC、CP/M2.2を手に入れました。開発プログラムはAZTEC C、TURBO PASCAL等を購入しました。これでやっと使える環境が揃いました。

 このパソコンで作動させたOSはT−DISK BASIC,OA−DISK BASIC,CP/M等です。このパソコンを利用しパソコン通信をしていました。NECのPC−VANが開始された1986年頃です。PC‐VAN,ASCII−NET、CPM倶楽部等にアクセスしましたが電話が掛からない、電話代が高いのは大問題でした。

 最初はカタカナのみの送受信でした。その後漢字ターミナルプログラムを自作しました。最初はT−BASICにてプログラムを組みましたが漢字入力方法を解決できず、OA−BASICにて再度作成しました。しかし苦労して作ったこのプログラムでも300ボーでの作動がやっとでした。
 パソピア側の受信バッファが満杯になり、送信停止信号を出してもデータを送ってくるネットがあり、ビット落が問題でした。これらの問題にはネット会社に話して、プログラムの改造を検討してもらったことがあります。

2.パソコン仕様

部品名
詳 細
 型番  PA7010
  CPU  ザイログ Z-80A 4MHz
  ROM   32KB MASK ROM (T-BASIC)
  RAM    64KB
  ビデオRAM   16KB
 画面構成   80文字×25行/20行
 文字構成   8x8ドット
 文字種類  英数字/特殊記号 68種
 英小文字     26種
 グラフィクパターン49種
 カタカナ/句点  63種
 特殊文字     42種
 カラー表示  8色
 グラフィク表示  640x200ドット
  OA-BASIC ROMパック   PA7522 OA-BASIC ROM 
 漢字ROMパック  PA7246
 第一水準漢字+非漢字 3418字
  拡張文字 93字
 RAMパック  PA7242 16KB RAMパック
 FDD  湘南電送  CF-80T  5インチ2ドライブ
 カラーディスプレー  東芝 PA7161  640x200ドット
  プリンター  東芝  PA7251  ドット構成8x9
  モデム  アイワ PV-2123 全2重300bps

3.ベンチマーク結果

 パソピア、パソピア7,PC−286Lと他の機種とを比べてみました。  



 

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